2012年10月05日
第6回 コロッケ祭り
日本一♪ みしまコロッケ
「みしまコロッケ」といえば、さる2009年10月、富山県の高岡市で開催された「高岡B級グルメ博」のコロッケコンテストで優勝したことがある静岡名物! しかも、全国の21種類のコロッケの中で2位以下に大差をつけてのダントツ1位、地元「高岡コロッケ」をおさえての優勝だなんてスバラシイの一言でした。
秋めいてきて、ほくほく暖まる食べ物が恋しくなってきました。今週は、コロッケ祭りとさせていただきます。
さて、当時のニュースで高岡市というのを初めて知った私ですが、何やら高岡市は今、コロッケで大盛り上がりのようです。高岡大仏コロッケ、紫芋コロッケ、白エビコロッケなど種類もびっくりするくらいたくさんあり、その「なんでもアリ」なところに、富山県民の器の大きさを感じます。もう一つびっくりしたのは、高岡大仏コロッケの大きさ。普通のコロッケの4倍もあるんです! 胃もたれしそう・・・じゃなかった、食べ応えありそう&高岡大仏にちなんでいるので何かいいことありそう。
丁寧に作られたこだわり素材
「みしまコロッケ」は箱根西麓でとれた三島馬鈴薯(メークイン)100%で作ったコロッケで、イモの旨みがぎっしりつまっています。大切に育てられた三島馬鈴薯は、傷つけないよう一つ一つ丁寧に手掘り。1日しっかり天日干しすることで皮を強くし、風通しの良い冷暗所に2週間くらい保管し熟成させます。こうすることで甘みが増し、日持ちするようになります。手間ひまかけて丁寧に愛情込めて作られたこだわりの三島馬鈴薯。「みしまコロッケ」はイモのおいしさが際立っているのです。

みしまコロッケ
ほかにもあるよ! ご当地コロッケ
静岡県内にはほかにもご当地コロッケがあります。一つは、藤枝市の山間部に位置する瀬戸谷地区の特産品であるシイタケをふんだんに使った「せとやコロッケ」です。シンプル味の「やっコロ」、みそ味の「ゆらコロ」、抹茶味の「コロ茶ん」の3種類あり、瀬戸谷地区の特定の施設でしか食べられないプレミアムなコロッケです。
もう一つは、西伊豆・松崎町の「川のりコロッケ」。松崎の特産品である川のりの風味がとても香ばしく、さっぱりしていて食べやすいんです。揚げたてはもちろん美味しいですが、時間がたっても、風味が豊かで感激。松崎町といえば、「世界の中心で、愛をさけぶ」ドラマ版のロケ地。海辺で夕日を眺めながら「川のりコロッケ」を食べ、愛をさけんでみるのもアリ?!
全国各地、さぞやいろんな味のコロッケがあることでしょう。手軽に食べられる庶民の味は、元祖B級グルメともいえますね。
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第1回 富士宮やきそば 第2回 番外編 全国B級グルメスタジアムinエコパ
第3回 餃子対決 第4回 富士吉原つけナポリタン
第5回 袋井宿「たまごふわふわ」 第6回 コロッケ祭り
第7回 清水もつカレー 第8回 静岡おでん
第9回 網代イカメンチ 第10回 磐田「おもろカレー」
第11回 稲取「肉チャーハン」 第12回 沼津VS三島 バーガー対決
第13回 御前崎 波乗りバーガー 第14回 きくがわガレット
「みしまコロッケ」といえば、さる2009年10月、富山県の高岡市で開催された「高岡B級グルメ博」のコロッケコンテストで優勝したことがある静岡名物! しかも、全国の21種類のコロッケの中で2位以下に大差をつけてのダントツ1位、地元「高岡コロッケ」をおさえての優勝だなんてスバラシイの一言でした。
秋めいてきて、ほくほく暖まる食べ物が恋しくなってきました。今週は、コロッケ祭りとさせていただきます。
さて、当時のニュースで高岡市というのを初めて知った私ですが、何やら高岡市は今、コロッケで大盛り上がりのようです。高岡大仏コロッケ、紫芋コロッケ、白エビコロッケなど種類もびっくりするくらいたくさんあり、その「なんでもアリ」なところに、富山県民の器の大きさを感じます。もう一つびっくりしたのは、高岡大仏コロッケの大きさ。普通のコロッケの4倍もあるんです! 胃もたれしそう・・・じゃなかった、食べ応えありそう&高岡大仏にちなんでいるので何かいいことありそう。
丁寧に作られたこだわり素材
「みしまコロッケ」は箱根西麓でとれた三島馬鈴薯(メークイン)100%で作ったコロッケで、イモの旨みがぎっしりつまっています。大切に育てられた三島馬鈴薯は、傷つけないよう一つ一つ丁寧に手掘り。1日しっかり天日干しすることで皮を強くし、風通しの良い冷暗所に2週間くらい保管し熟成させます。こうすることで甘みが増し、日持ちするようになります。手間ひまかけて丁寧に愛情込めて作られたこだわりの三島馬鈴薯。「みしまコロッケ」はイモのおいしさが際立っているのです。

みしまコロッケ
ほかにもあるよ! ご当地コロッケ
静岡県内にはほかにもご当地コロッケがあります。一つは、藤枝市の山間部に位置する瀬戸谷地区の特産品であるシイタケをふんだんに使った「せとやコロッケ」です。シンプル味の「やっコロ」、みそ味の「ゆらコロ」、抹茶味の「コロ茶ん」の3種類あり、瀬戸谷地区の特定の施設でしか食べられないプレミアムなコロッケです。
もう一つは、西伊豆・松崎町の「川のりコロッケ」。松崎の特産品である川のりの風味がとても香ばしく、さっぱりしていて食べやすいんです。揚げたてはもちろん美味しいですが、時間がたっても、風味が豊かで感激。松崎町といえば、「世界の中心で、愛をさけぶ」ドラマ版のロケ地。海辺で夕日を眺めながら「川のりコロッケ」を食べ、愛をさけんでみるのもアリ?!
全国各地、さぞやいろんな味のコロッケがあることでしょう。手軽に食べられる庶民の味は、元祖B級グルメともいえますね。
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第3回 餃子対決 第4回 富士吉原つけナポリタン
第5回 袋井宿「たまごふわふわ」 第6回 コロッケ祭り
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第9回 網代イカメンチ 第10回 磐田「おもろカレー」
第11回 稲取「肉チャーハン」 第12回 沼津VS三島 バーガー対決
第13回 御前崎 波乗りバーガー 第14回 きくがわガレット
Posted by eしずおかコラム at 12:05
2012年09月21日
第5回 袋井宿「たまごふわふわ」
この食感、一度は体験すべし!
以前、テレビ番組で嵐のメンバーが各地のB級グルメを食べるコーナーがありました。青森県の『黒石つゆやきそば』と神奈川県の『厚木シロコロ・ホルモン』、そしてわが静岡県の『袋井宿たまごふわふわ』です。
ゲストの高橋克実さんが一口食べた後、「へぇ?!」と一言もらしたのがかなり笑えました。ネーミング通り、口の中に入れるとふわふわ溶けていくこの初めての食感、「へぇ?!」となるのもわかります。他のメンバーもおそるおそる口に入れて、食べた後も「何コレ?」みたいな不思議そうな顔をしていて、本当におもしろかったです。『たまごふわふわ』をまだ食べたことがない方、この食感はぜひとも味わっていただきたい! 未知の体験をお約束します。
むしろA級な将軍家御用達料理
『たまごふわふわ』は江戸時代に将軍家の料理の献立にもあった由緒正しき料理です。当時の番組でマツジュンも言ってましたが、B級グルメではなく、むしろ超A級セレブ料理なのです。江戸時代の文献「仙台下向日記」や「東海道中膝栗毛」などに登場し、袋井宿の宿泊客の朝食にも出されていたそうです。「新撰組」の近藤勇も好物だったといわれています。なのでイベント等で販売するみなさんは「新鮮組」と書いたハッピを着て、のぼりを持っているのですね。

たまごふわふわ
材料は卵とだし汁のみのシンプルなもの。ふわっふわでなめらかなたまごの泡の下に、素朴な味のだし汁が隠れています。具も入りません。茶碗蒸しのスープ版みたいな感じです。
『卵のふわふわ』という江戸時代の料理をテーマにした短編小説の中で、若い夫婦のすれ違いを修復し、舅姑との関係を円滑にし、家族の絆を深めていくきっかけになる料理としても登場するそうです。優しく温かい気持ちになれる、縁起の良い料理なのですね。
進化系たまごふわふわ
私の個人的な思いとしては、B級グルメというと『安くてボリュームがあって気取りがなく、ちょっと濃い目でガッツリおなかいっぱい庶民の味』という概念を持っているので、『たまごふわふわ』はこれには当てはまらないんですよね。でも、これを袋井の観光の目玉にしようと『たまごふわふわ』を再現させた袋井市観光協会の試みは一歩一歩進んでいて、創作たまごふわふわ料理も登場しています。ラーメン、中華風、ジェラート、プリン・・・と進化系たまごふわふわをいろいろな形で楽しむことができます。
江戸時代の人々が現在の袋井を見たら、きっとびっくりし、「へぇ?!」と言ってしまうことでしょう。あの『たまごふわふわ』がこんな形で発展してるなんてね。袋井を訪れたら、江戸時代の旅人に思いをはせながら『たまごふわふわ』料理のハシゴというのも粋です。あのふわふわ感は、できたてでなければ味わえない“現場”の食感。お取り寄せでは体験できません。
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第3回 餃子対決 第4回 富士吉原つけナポリタン
第5回 袋井宿「たまごふわふわ」 第6回 コロッケ祭り
第7回 清水もつカレー 第8回 静岡おでん
第9回 網代イカメンチ 第10回 磐田「おもろカレー」
第11回 稲取「肉チャーハン」 第12回 沼津VS三島 バーガー対決
第13回 御前崎 波乗りバーガー 第14回 きくがわガレット
以前、テレビ番組で嵐のメンバーが各地のB級グルメを食べるコーナーがありました。青森県の『黒石つゆやきそば』と神奈川県の『厚木シロコロ・ホルモン』、そしてわが静岡県の『袋井宿たまごふわふわ』です。
ゲストの高橋克実さんが一口食べた後、「へぇ?!」と一言もらしたのがかなり笑えました。ネーミング通り、口の中に入れるとふわふわ溶けていくこの初めての食感、「へぇ?!」となるのもわかります。他のメンバーもおそるおそる口に入れて、食べた後も「何コレ?」みたいな不思議そうな顔をしていて、本当におもしろかったです。『たまごふわふわ』をまだ食べたことがない方、この食感はぜひとも味わっていただきたい! 未知の体験をお約束します。
むしろA級な将軍家御用達料理
『たまごふわふわ』は江戸時代に将軍家の料理の献立にもあった由緒正しき料理です。当時の番組でマツジュンも言ってましたが、B級グルメではなく、むしろ超A級セレブ料理なのです。江戸時代の文献「仙台下向日記」や「東海道中膝栗毛」などに登場し、袋井宿の宿泊客の朝食にも出されていたそうです。「新撰組」の近藤勇も好物だったといわれています。なのでイベント等で販売するみなさんは「新鮮組」と書いたハッピを着て、のぼりを持っているのですね。

たまごふわふわ
材料は卵とだし汁のみのシンプルなもの。ふわっふわでなめらかなたまごの泡の下に、素朴な味のだし汁が隠れています。具も入りません。茶碗蒸しのスープ版みたいな感じです。
『卵のふわふわ』という江戸時代の料理をテーマにした短編小説の中で、若い夫婦のすれ違いを修復し、舅姑との関係を円滑にし、家族の絆を深めていくきっかけになる料理としても登場するそうです。優しく温かい気持ちになれる、縁起の良い料理なのですね。
進化系たまごふわふわ
私の個人的な思いとしては、B級グルメというと『安くてボリュームがあって気取りがなく、ちょっと濃い目でガッツリおなかいっぱい庶民の味』という概念を持っているので、『たまごふわふわ』はこれには当てはまらないんですよね。でも、これを袋井の観光の目玉にしようと『たまごふわふわ』を再現させた袋井市観光協会の試みは一歩一歩進んでいて、創作たまごふわふわ料理も登場しています。ラーメン、中華風、ジェラート、プリン・・・と進化系たまごふわふわをいろいろな形で楽しむことができます。
江戸時代の人々が現在の袋井を見たら、きっとびっくりし、「へぇ?!」と言ってしまうことでしょう。あの『たまごふわふわ』がこんな形で発展してるなんてね。袋井を訪れたら、江戸時代の旅人に思いをはせながら『たまごふわふわ』料理のハシゴというのも粋です。あのふわふわ感は、できたてでなければ味わえない“現場”の食感。お取り寄せでは体験できません。
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2012年09月07日
第4回 富士吉原つけナポリタン
イタリアンと中華の見事な共演
「日本人の食に対する柔軟さと情熱は素晴らしい!」ということを再認識したのが、この『つけナポリタン』です。そもそもナポリタンはイタリアにはなく、横浜のホテルが発祥だそうで、それをさらにつけ麺風にアレンジしてしまうという創造性に感服。ただ、このつけナポリタンという名前から想像するのと、実際はちょっと違う料理です。ナポリタンよりも上品でオシャレな感じがします。『つけナポリタン』という音の響きはとても良いですね。トマトの妖精のようなイメージキャラクターも『ナポリンちゃん』もかわいらしいです。
『がんばる商店街』の立役者
つけナポリタンは、テレビ東京の番組『チャンピオンズ』で、吉原商店街のご当地グルメとして開発されたものです。もう一品の開発料理『みそ焼きそば』との対決で勝利し、吉原のご当地グルメとして認定されました。なので、歴史としてはまだ浅いですが、商店街の活性化に一役も二役も買っているのです。吉原商店街は、中小企業庁が発行する『新・がんばる商店街77選』の一つにも選ばれるほどの頑張りっぷりです。
商店街のいたるところで『つけナポリタン』ののぼりが掲げられ、元祖である『喫茶アドニス』ではお昼時はほぼ満席状態。メニューである『つけ富士リタン』も午後1時には売り切れていました。仕込みには4時間もかかり、1日に提供できる数が限られているそうです。

元祖『喫茶アドニス』のつけナポリタン
さて、お味は・・・「ヴォーノ(美味しい)!」 コクのあるトマトスープにほどよくチーズがとけてマイルドに。この味の深みとバランス、イタリア人も嫉妬しそうです。麺は小学校の給食で食べたソフト麺にラーメンのコシがプラスされたようなもちもち麺で、少しちぢれているのでスープがよく絡みます。具材の鶏肉や半熟卵も美味。スープはたっぷりあるので、惜しまずにたくさん絡めて食べるのがオススメです。
それぞれのお店でそれぞれの味を
現在、富士市内でつけナポリタンを食べられる公式参加店は40店舗。PR活動を行っているタウンマネージメント吉原がレシピの講習会などを開催し、着実にその数を増やしています。富士川楽座や道の駅などでも食べられます。
スープはトマトソースをベースに、鶏がら、ブイヨンなど別の種類のスープを加えたWスープが基本。麺とスープが別々のつけ麺風であれば、具材はなんでもOK。それぞれのお店独自のつけナポリタンが楽しめるのです。片っぱしから食べ歩いてみたいのですが、胃袋が言うことを聞いてくれません。「ギャル曽根の胃袋がほしい!」と切実に願うのはこんな時です。
また、2011年には名古屋、2012年に東京と、つけナポリタン取扱店が増えているそうです。お隣りの富士宮やきそばに続けとばかりに、じわじわと広がっている富士吉原のつけナポリタン。全国区になる日も近い!
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第1回 富士宮やきそば 第2回 番外編 全国B級グルメスタジアムinエコパ
第3回 餃子対決 第4回 富士吉原つけナポリタン
第5回 袋井宿「たまごふわふわ」 第6回 コロッケ祭り
第7回 清水もつカレー 第8回 静岡おでん
第9回 網代イカメンチ 第10回 磐田「おもろカレー」
第11回 稲取「肉チャーハン」 第12回 沼津VS三島 バーガー対決
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「日本人の食に対する柔軟さと情熱は素晴らしい!」ということを再認識したのが、この『つけナポリタン』です。そもそもナポリタンはイタリアにはなく、横浜のホテルが発祥だそうで、それをさらにつけ麺風にアレンジしてしまうという創造性に感服。ただ、このつけナポリタンという名前から想像するのと、実際はちょっと違う料理です。ナポリタンよりも上品でオシャレな感じがします。『つけナポリタン』という音の響きはとても良いですね。トマトの妖精のようなイメージキャラクターも『ナポリンちゃん』もかわいらしいです。
『がんばる商店街』の立役者
つけナポリタンは、テレビ東京の番組『チャンピオンズ』で、吉原商店街のご当地グルメとして開発されたものです。もう一品の開発料理『みそ焼きそば』との対決で勝利し、吉原のご当地グルメとして認定されました。なので、歴史としてはまだ浅いですが、商店街の活性化に一役も二役も買っているのです。吉原商店街は、中小企業庁が発行する『新・がんばる商店街77選』の一つにも選ばれるほどの頑張りっぷりです。
商店街のいたるところで『つけナポリタン』ののぼりが掲げられ、元祖である『喫茶アドニス』ではお昼時はほぼ満席状態。メニューである『つけ富士リタン』も午後1時には売り切れていました。仕込みには4時間もかかり、1日に提供できる数が限られているそうです。
元祖『喫茶アドニス』のつけナポリタン
さて、お味は・・・「ヴォーノ(美味しい)!」 コクのあるトマトスープにほどよくチーズがとけてマイルドに。この味の深みとバランス、イタリア人も嫉妬しそうです。麺は小学校の給食で食べたソフト麺にラーメンのコシがプラスされたようなもちもち麺で、少しちぢれているのでスープがよく絡みます。具材の鶏肉や半熟卵も美味。スープはたっぷりあるので、惜しまずにたくさん絡めて食べるのがオススメです。
それぞれのお店でそれぞれの味を
現在、富士市内でつけナポリタンを食べられる公式参加店は40店舗。PR活動を行っているタウンマネージメント吉原がレシピの講習会などを開催し、着実にその数を増やしています。富士川楽座や道の駅などでも食べられます。
スープはトマトソースをベースに、鶏がら、ブイヨンなど別の種類のスープを加えたWスープが基本。麺とスープが別々のつけ麺風であれば、具材はなんでもOK。それぞれのお店独自のつけナポリタンが楽しめるのです。片っぱしから食べ歩いてみたいのですが、胃袋が言うことを聞いてくれません。「ギャル曽根の胃袋がほしい!」と切実に願うのはこんな時です。
また、2011年には名古屋、2012年に東京と、つけナポリタン取扱店が増えているそうです。お隣りの富士宮やきそばに続けとばかりに、じわじわと広がっている富士吉原のつけナポリタン。全国区になる日も近い!
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第1回 富士宮やきそば 第2回 番外編 全国B級グルメスタジアムinエコパ
第3回 餃子対決 第4回 富士吉原つけナポリタン
第5回 袋井宿「たまごふわふわ」 第6回 コロッケ祭り
第7回 清水もつカレー 第8回 静岡おでん
第9回 網代イカメンチ 第10回 磐田「おもろカレー」
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2012年08月24日
第3回 餃子対決
宇都宮市民が敵視する!?
栃木なまりの漫才でプチブレイク中の『U字工事』が、ネタ番組で「栃木の天敵は、静岡だっぺよ~」と騒いでいました。栃木県宇都宮市といえば全国的に有名な餃子の町。駅前に餃子の像まであるくらい(移動中に落として一度割れちゃったらしいですが)餃子好き。それまでずっと餃子消費量日本一は宇都宮市でしたが、浜松市が市町村合併等により抜いてしまったから、さぁ大変!「浜松なんかに負けられねぇっぺよ~」と宇都宮市民は餃子を食べまくり、また抜き返したとか。
『浜松餃子』の発祥は、戦後、中国からの復員兵たちが混乱期を生き抜くために始めた屋台餃子。物資の乏しい中、手に入れやすかったキャベツ、玉ねぎ、豚肉が主な素材。また、浜松餃子の大きな特徴である『円型焼き』は、当時フライパンで一度に多くの餃子を焼くためのアイデア。そして円型がゆえに真ん中にあいた穴が気になり、サービス精神旺盛な浜松人は何かをのせようと考え、これまた手に入れやすかったもやしが添えられることに。
野菜多めのあっさりタイプといえども、食べているうちに脂っこくなるのが餃子というもの。途中にもやしを食べることで口の中がさっぱりし、また餃子をパクパクという具合に、どんどん餃子を食べまくったのです。さらに忘れてはならないのが『お持ち帰り文化』。あまり外食を好まなかった浜松人。歩いていける距離にお持ち帰りできる餃子店がいくつもあり、手軽に買える。そしてさらに餃子消費量が増えていくのでした。

浜松餃子
隠れた餃子好き市民たち
浜松餃子と並び、B-1グランプリにも第2回大会から共に出場している『すその水ギョーザ』。実は裾野市、市民1万人あたりの餃子取扱店数が日本一だそうです。宇都宮市4.45軒に対し、裾野市は6.04軒! もともと、本場の中国で餃子といえば水餃子。なのに日本で焼き餃子のほうがメジャーなのは、物資不足の戦後に、スープにする材料が手に入りづらかったという説もあります。
すその水ギョーザは、裾野特産のモロヘイヤを皮に練り込み、同じく地元産の緑茶葉を具材に使用。モロヘイヤは食物繊維・ミネラル・ビタミン・カルシウムなどを含み、とってもヘルシー。なので、あっさりとした味を想像していましたが、餃子のあんがスパイシーでスープもコクがあって美味! ちょっと失礼を承知で言わせていただくと、食べる前までは薄緑色の皮にちょっと「う~ん?」と思っていたので、正直びっくりしました。餃子の味の濃さをスープが緩和して、ちょうどいい味になるんです。あと、個人的にはマスコットキャラクターがかわいくて好きです。

すその水ギョーザ
U字工事よ、宇都宮のライバルは浜松だけではない。裾野もいるのだよ。静岡県は餃子王国だということを、もっとアピールしてくれる芸人さんはいないでしょうか・・・静岡県出身のトータルテンボスのお二人お願いします!
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『浜松餃子』の発祥は、戦後、中国からの復員兵たちが混乱期を生き抜くために始めた屋台餃子。物資の乏しい中、手に入れやすかったキャベツ、玉ねぎ、豚肉が主な素材。また、浜松餃子の大きな特徴である『円型焼き』は、当時フライパンで一度に多くの餃子を焼くためのアイデア。そして円型がゆえに真ん中にあいた穴が気になり、サービス精神旺盛な浜松人は何かをのせようと考え、これまた手に入れやすかったもやしが添えられることに。
野菜多めのあっさりタイプといえども、食べているうちに脂っこくなるのが餃子というもの。途中にもやしを食べることで口の中がさっぱりし、また餃子をパクパクという具合に、どんどん餃子を食べまくったのです。さらに忘れてはならないのが『お持ち帰り文化』。あまり外食を好まなかった浜松人。歩いていける距離にお持ち帰りできる餃子店がいくつもあり、手軽に買える。そしてさらに餃子消費量が増えていくのでした。

浜松餃子
隠れた餃子好き市民たち
浜松餃子と並び、B-1グランプリにも第2回大会から共に出場している『すその水ギョーザ』。実は裾野市、市民1万人あたりの餃子取扱店数が日本一だそうです。宇都宮市4.45軒に対し、裾野市は6.04軒! もともと、本場の中国で餃子といえば水餃子。なのに日本で焼き餃子のほうがメジャーなのは、物資不足の戦後に、スープにする材料が手に入りづらかったという説もあります。
すその水ギョーザは、裾野特産のモロヘイヤを皮に練り込み、同じく地元産の緑茶葉を具材に使用。モロヘイヤは食物繊維・ミネラル・ビタミン・カルシウムなどを含み、とってもヘルシー。なので、あっさりとした味を想像していましたが、餃子のあんがスパイシーでスープもコクがあって美味! ちょっと失礼を承知で言わせていただくと、食べる前までは薄緑色の皮にちょっと「う~ん?」と思っていたので、正直びっくりしました。餃子の味の濃さをスープが緩和して、ちょうどいい味になるんです。あと、個人的にはマスコットキャラクターがかわいくて好きです。

すその水ギョーザ
U字工事よ、宇都宮のライバルは浜松だけではない。裾野もいるのだよ。静岡県は餃子王国だということを、もっとアピールしてくれる芸人さんはいないでしょうか・・・静岡県出身のトータルテンボスのお二人お願いします!
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第3回 餃子対決 第4回 富士吉原つけナポリタン
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第7回 清水もつカレー 第8回 静岡おでん
第9回 網代イカメンチ 第10回 磐田「おもろカレー」
第11回 稲取「肉チャーハン」 第12回 沼津VS三島 バーガー対決
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2012年08月10日
第2回 番外編 全国B級グルメスタジアムinエコパ
シリーズ第2回目にして、いきなり番外編で恐縮ですが、2009年5月23、24日の2日間、エコパスタジアムで開催された「全国B級グルメスタジアム」の思い出をお届けします。

「全国B級グルメスタジアム」の行列
やはり予想通りの大行列
以前、富士宮で開催された「B-1グランプリ」に、お昼頃のこのこでかけたら、あまりの大混雑ぶりにあきらめてスゴスゴ帰るという苦い経験をしたので、今回は縁起もかついで『5:55』に起き、エコパ到着8:30を目標に出発。
さて、今回の商品購入方法は食券制。食券販売開始は9:30ですが、1時間前ですでに長蛇の列。目の前には『I
YAKISOBA』と書いたポロシャツを着て、立派なカメラでバシバシ写真を撮っているグループが。ハートの部分が目玉焼きのイラストになっていて、筆文字で『横手やきそば』と書いてあります。秋田県からはるばる取材にやってきたようですね。ちなみに2009年の「B-1グランプリ」は9月19、20日に横手で開催されました。
プロゴルファーになったワタミの社長のような風貌のその取材スタッフに気をとられていたら、後ろにもワラワラと人が増殖し、愛野駅へとつながる橋のほうまで行列が!
その夜は袋井の友人宅に泊まり、翌日も参加したのですが、2日目は朝から大雨。再度、気合を注入し、2日目もなんとか8:30頃到着。大雨なのに昨日よりも人が多い! みんなスゴイぞ! 2日間で16万4,000人の人出だったそうです。
超個人的感想を簡単に・・・
まえおきが長くなりましたが、2日間で私が食べたB級グルメは12品。乙女の名誉のために付け加えますが、シェアしながら少しずつ食べていますので…。以下、あくまでも私個人的な感想です。
* * * * * * * * * * * *
■「大湊海軍コロッケ」(青森)…じゃがいもの甘みがぶわっと広がり、衣サクサク。ソースはつけ
ずに食べるほうがウマし!
■「黒石つゆやきそば」(青森)…ソース味のスープは見た目から想像するよりもさっぱり、クセになる新しい味。

黒石つゆやきそば
■「横手やきそば」(秋田)…太くてまっすぐな角麺が食べ応えあり。福神漬が添えられるのがおもしろい。
■「津山ホルモンうどん」(岡山)…一口ごとに「これ、うまっ!」と言わずにいられないほど、
香ばしくて味がしみていて、今までの人生の中で一番おいしい焼うどんでした。

津山ホルモンうどん
■「八戸せんべい汁」(青森)…柔らかくなった南部せんべいのモチモチした食感が不思議、
でもダシ汁がしみこんでいて美味。
■「厚木シロコロ・ホルモン」(神奈川)…2008年のチャンピオン、一番期待していた一品です。
味はとても良かったのですが、特徴である “コロコロさ” がなかったのが残念。
■「小倉発祥焼うどん」(福岡)…終戦直後に誕生した、懐かしくて安心するソース味の焼うどん。
* * * * * * * * * * * *
富士山静岡空港にB級グルメコーナーを作れば、たくさんの人でにぎわいそうだなぁと思いながら、大満足で家路をたどりました。
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第13回 御前崎 波乗りバーガー 第14回 きくがわガレット
「全国B級グルメスタジアム」の行列
やはり予想通りの大行列
以前、富士宮で開催された「B-1グランプリ」に、お昼頃のこのこでかけたら、あまりの大混雑ぶりにあきらめてスゴスゴ帰るという苦い経験をしたので、今回は縁起もかついで『5:55』に起き、エコパ到着8:30を目標に出発。
さて、今回の商品購入方法は食券制。食券販売開始は9:30ですが、1時間前ですでに長蛇の列。目の前には『I

プロゴルファーになったワタミの社長のような風貌のその取材スタッフに気をとられていたら、後ろにもワラワラと人が増殖し、愛野駅へとつながる橋のほうまで行列が!
その夜は袋井の友人宅に泊まり、翌日も参加したのですが、2日目は朝から大雨。再度、気合を注入し、2日目もなんとか8:30頃到着。大雨なのに昨日よりも人が多い! みんなスゴイぞ! 2日間で16万4,000人の人出だったそうです。
超個人的感想を簡単に・・・
まえおきが長くなりましたが、2日間で私が食べたB級グルメは12品。乙女の名誉のために付け加えますが、シェアしながら少しずつ食べていますので…。以下、あくまでも私個人的な感想です。
* * * * * * * * * * * *
■「大湊海軍コロッケ」(青森)…じゃがいもの甘みがぶわっと広がり、衣サクサク。ソースはつけ
ずに食べるほうがウマし!
■「黒石つゆやきそば」(青森)…ソース味のスープは見た目から想像するよりもさっぱり、クセになる新しい味。
黒石つゆやきそば
■「横手やきそば」(秋田)…太くてまっすぐな角麺が食べ応えあり。福神漬が添えられるのがおもしろい。
■「津山ホルモンうどん」(岡山)…一口ごとに「これ、うまっ!」と言わずにいられないほど、
香ばしくて味がしみていて、今までの人生の中で一番おいしい焼うどんでした。
津山ホルモンうどん
■「八戸せんべい汁」(青森)…柔らかくなった南部せんべいのモチモチした食感が不思議、
でもダシ汁がしみこんでいて美味。
■「厚木シロコロ・ホルモン」(神奈川)…2008年のチャンピオン、一番期待していた一品です。
味はとても良かったのですが、特徴である “コロコロさ” がなかったのが残念。
■「小倉発祥焼うどん」(福岡)…終戦直後に誕生した、懐かしくて安心するソース味の焼うどん。
* * * * * * * * * * * *
富士山静岡空港にB級グルメコーナーを作れば、たくさんの人でにぎわいそうだなぁと思いながら、大満足で家路をたどりました。
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第1回 富士宮やきそば 第2回 番外編 全国B級グルメスタジアムinエコパ
第3回 餃子対決 第4回 富士吉原つけナポリタン
第5回 袋井宿「たまごふわふわ」 第6回 コロッケ祭り
第7回 清水もつカレー 第8回 静岡おでん
第9回 網代イカメンチ 第10回 磐田「おもろカレー」
第11回 稲取「肉チャーハン」 第12回 沼津VS三島 バーガー対決
第13回 御前崎 波乗りバーガー 第14回 きくがわガレット
Posted by eしずおかコラム at 12:00
2012年07月20日
第1回 富士宮やきそば
私が富士宮やきそばの存在を初めて知ったのは、今から7~8年前。テレビで、日本一のやきそばはどこ? のような番組をやっていて、たしか秋田の横手やきそばと対決して見事優勝し、本当にそんなにおいしいの? とちょっぴり疑いの目で見ていたものです。当時の私はまだ静岡に住んでおらず、富士宮が静岡県のどのあたりにあるのかさえ知らず…。なので初めて食べた富士宮やきそばは、スーパーで売られていた自分で作るタイプのものでした。
もともとやきそばは大好きで、よく自分で作ったり、お祭りの屋台で食べたり、カップやきそば(余談ですが、カップやきそばってまったく焼いていませんよね。茹でそばです)を食べたりしていました。でも、富士宮やきそばを食べた時、この麺のコシは何? この"肉カス"って何? この"削り粉"って何? 「おいしいおいしい」とガツガツほおばりながらも、私の中では『何何何???』のオンパレード。今までやきそばにマヨネーズなんかかけて食べていた自分を恥ずかしく感じてしまうほどの衝撃、それが富士宮やきそばとの初めての出会いでした。

削り粉の香ばしさとキャベツのシャキシャキ感が◎
富士宮やきそばとは何ぞや
ではここで、富士宮やきそばの基礎知識をご紹介。メイン食材である麺は、市内の3つの製麺会社で作られる水分の少ない麺で、このコシと歯応えは他のやきそばには見られない独特のもの。蒸した麺を強制的に冷やすことでコシを出しているため、手作業に頼る部分も多くとても手間がかかっています。
鉄板にしく油はラードを使うことが多く、具のキャベツは地場産のものにこだわっています。ラードを搾った後に残る肉カスを加え、最後に削り粉をかけます。この削り粉は静岡おでんでも使われる、静岡ならではのステキな名脇役ですね。
富士宮やきそば世界征服への野望
富士宮でやきそばを食べられるお店はなんと140件以上。鉄板焼き店、お好み焼き店、駄菓子屋さん、居酒屋、喫茶店…いろんなお店でいろんな味が楽しめます。でも、やきそば専門店というのはほとんどありません。鉄板一つの小さな小さなお店で、おばあちゃんお一人でやってらっしゃるお店も少なくありません。そもそも富士宮に鉄板焼き店が多いのは、戦後、女性が子育てや畑仕事をしながら自宅で内職的にできる商売だったから、キャベツやネギなどの地場野菜を手に入れやすかったから、浅間大社の祭りにやってくる露天商と関係が深かったから、などなど、さまざまな要因が重なりあって、独自に発展していったようです。
長い間、地域の人々に親しまれ、富士宮人の子どもの頃の思い出の中にも登場するあたたかい存在。そして、それを求めて全国から人々がやってくるという、富士宮やきそばのおそるべきパワー。
海外でイベントでの出店も増えている富士宮やきそば。
富士山静岡空港開港により、「フジノミヤヤキソバ」が世界共通語になるのも夢じゃない!?
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第5回 袋井宿「たまごふわふわ」 第6回 コロッケ祭り
第7回 清水もつカレー 第8回 静岡おでん
第9回 網代イカメンチ 第10回 磐田「おもろカレー」
第11回 稲取「肉チャーハン」 第12回 沼津VS三島 バーガー対決
第13回 御前崎 波乗りバーガー 第14回 きくがわガレット
もともとやきそばは大好きで、よく自分で作ったり、お祭りの屋台で食べたり、カップやきそば(余談ですが、カップやきそばってまったく焼いていませんよね。茹でそばです)を食べたりしていました。でも、富士宮やきそばを食べた時、この麺のコシは何? この"肉カス"って何? この"削り粉"って何? 「おいしいおいしい」とガツガツほおばりながらも、私の中では『何何何???』のオンパレード。今までやきそばにマヨネーズなんかかけて食べていた自分を恥ずかしく感じてしまうほどの衝撃、それが富士宮やきそばとの初めての出会いでした。

削り粉の香ばしさとキャベツのシャキシャキ感が◎
富士宮やきそばとは何ぞや
ではここで、富士宮やきそばの基礎知識をご紹介。メイン食材である麺は、市内の3つの製麺会社で作られる水分の少ない麺で、このコシと歯応えは他のやきそばには見られない独特のもの。蒸した麺を強制的に冷やすことでコシを出しているため、手作業に頼る部分も多くとても手間がかかっています。
鉄板にしく油はラードを使うことが多く、具のキャベツは地場産のものにこだわっています。ラードを搾った後に残る肉カスを加え、最後に削り粉をかけます。この削り粉は静岡おでんでも使われる、静岡ならではのステキな名脇役ですね。
富士宮やきそば世界征服への野望
富士宮でやきそばを食べられるお店はなんと140件以上。鉄板焼き店、お好み焼き店、駄菓子屋さん、居酒屋、喫茶店…いろんなお店でいろんな味が楽しめます。でも、やきそば専門店というのはほとんどありません。鉄板一つの小さな小さなお店で、おばあちゃんお一人でやってらっしゃるお店も少なくありません。そもそも富士宮に鉄板焼き店が多いのは、戦後、女性が子育てや畑仕事をしながら自宅で内職的にできる商売だったから、キャベツやネギなどの地場野菜を手に入れやすかったから、浅間大社の祭りにやってくる露天商と関係が深かったから、などなど、さまざまな要因が重なりあって、独自に発展していったようです。
長い間、地域の人々に親しまれ、富士宮人の子どもの頃の思い出の中にも登場するあたたかい存在。そして、それを求めて全国から人々がやってくるという、富士宮やきそばのおそるべきパワー。
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Posted by eしずおかコラム at 12:00