2013年02月15日
第15回 西伊豆しおかつおうどん
西伊豆に漂う“ふるさと”感
「ふるさと」と言いたくなる夕陽のまち「西伊豆町」
これは西伊豆町観光協会のキャッチコピーですが、西伊豆に行くと確かにそれを実感します。キュンとする中学時代の初恋、将来を考えてジタバタしてばかりの高校時代、幸福感と焦燥感を行ったり来たりの20代……プラスもマイナスもすべてひっくるめて、「この町で生まれて、この町で悩み、この町で成長したかった」と思えるほどの“ふるさと感”が西伊豆にはあります。
そんな西伊豆の伝統的な保存食品が“塩鰹”(潮鰹)です。西伊豆の田子港は、良質のカツオがたくさん水揚げされ、カツオ漁で栄えた漁師町であり、カツオ節の名産地。塩鰹とは、カツオを丸ごと塩に漬けこんで乾燥させたもの。田子地区では、航海安全と豊漁豊作・子孫繁栄を祈願し、ワラでお飾りを付けた「しおかつお」を飾ったり、縁起の良い食べ物としてお正月の神棚に「正月魚」(しょうがつよ)と言う名前で、お供えされるそうです。
この郷土食をもっと広く知ってもらうために作られた新しいご当地グルメが『しおかつおうどん』です。2010年9月に東京ビッグサイトで行われた「第24回東京ビジネスサミット」では全国2位になったとのこと。おめでとうございます!他にも県内のさまざまなイベントに出店したり、西伊豆エリアだけでなく、沼津・三島方面を含め現在約15軒のお店で、しおかつおを使った料理が楽しめます。
私がいただいたのは、塩鰹の削り節、ネギ、ゴマ、川のりがのった、歯応え抜群の冷やしうどん。少量のダシ醤油をよく絡めて食べます。それぞれの味のバランスが良く、時間がたつほどに塩鰹の味がしみてきて、どんどん美味しくなるんです。塩鰹が生み出す風味豊かなダシの美味しさに箸が止まらず、キレイに飲み干してしまいました。あっさりとしているので、旅行中のお昼にぴったりだと思います。
もう一品、『しおかつお茶漬け』もいただきました。上品なダシの味は、お酒を飲んだ後の〆にいいですね!
松崎町では『川のりコロッケ』を
しおかつおうどんには、西伊豆町の隣り、松崎町の特産である川のりが使われていますが、松崎町ではこれを活かした『川のりコロッケ』が食べられます。地元で愛され続ける精肉店「アサイミート」さんが開発したもので、その場で揚げてくれるのでアツアツ! のりの風味がと~っても香ばしく、じゃがいもと豚肉の旨みとマッチし、あっさりといただけます。揚げたてはもちろんおいしいですが、時間がたってものりの風味が消えず、おいしくいただけるところにも感動です。
派手さはないけれど、どこか印象に残る風景が続く西伊豆。ゆっくりと海に吸いこまれていく夕陽、のどかな港の景色、風情ある町並み。誰もが心にしみる風景に「おかえり」と言われているような、ちょっと照れくさくも温かい空気の中、西伊豆の郷土食を堪能してみてください。心の中で「ただいま」って言いたくなります……今回はいつになく、ノスタルジックにまとめてみました。
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第1回 富士宮やきそば 第2回 番外編 全国B級グルメスタジアムinエコパ
第3回 餃子対決 第4回 富士吉原つけナポリタン
第5回 袋井宿「たまごふわふわ」 第6回 コロッケ祭り
第7回 清水もつカレー 第8回 静岡おでん
第9回 網代イカメンチ 第10回 磐田「おもろカレー」
第11回 稲取「肉チャーハン」 第12回 沼津VS三島 バーガー対決
第13回 御前崎 波乗りバーガー 第14回 きくがわガレット
「ふるさと」と言いたくなる夕陽のまち「西伊豆町」
これは西伊豆町観光協会のキャッチコピーですが、西伊豆に行くと確かにそれを実感します。キュンとする中学時代の初恋、将来を考えてジタバタしてばかりの高校時代、幸福感と焦燥感を行ったり来たりの20代……プラスもマイナスもすべてひっくるめて、「この町で生まれて、この町で悩み、この町で成長したかった」と思えるほどの“ふるさと感”が西伊豆にはあります。
そんな西伊豆の伝統的な保存食品が“塩鰹”(潮鰹)です。西伊豆の田子港は、良質のカツオがたくさん水揚げされ、カツオ漁で栄えた漁師町であり、カツオ節の名産地。塩鰹とは、カツオを丸ごと塩に漬けこんで乾燥させたもの。田子地区では、航海安全と豊漁豊作・子孫繁栄を祈願し、ワラでお飾りを付けた「しおかつお」を飾ったり、縁起の良い食べ物としてお正月の神棚に「正月魚」(しょうがつよ)と言う名前で、お供えされるそうです。
この郷土食をもっと広く知ってもらうために作られた新しいご当地グルメが『しおかつおうどん』です。2010年9月に東京ビッグサイトで行われた「第24回東京ビジネスサミット」では全国2位になったとのこと。おめでとうございます!他にも県内のさまざまなイベントに出店したり、西伊豆エリアだけでなく、沼津・三島方面を含め現在約15軒のお店で、しおかつおを使った料理が楽しめます。
私がいただいたのは、塩鰹の削り節、ネギ、ゴマ、川のりがのった、歯応え抜群の冷やしうどん。少量のダシ醤油をよく絡めて食べます。それぞれの味のバランスが良く、時間がたつほどに塩鰹の味がしみてきて、どんどん美味しくなるんです。塩鰹が生み出す風味豊かなダシの美味しさに箸が止まらず、キレイに飲み干してしまいました。あっさりとしているので、旅行中のお昼にぴったりだと思います。
もう一品、『しおかつお茶漬け』もいただきました。上品なダシの味は、お酒を飲んだ後の〆にいいですね!
松崎町では『川のりコロッケ』を
しおかつおうどんには、西伊豆町の隣り、松崎町の特産である川のりが使われていますが、松崎町ではこれを活かした『川のりコロッケ』が食べられます。地元で愛され続ける精肉店「アサイミート」さんが開発したもので、その場で揚げてくれるのでアツアツ! のりの風味がと~っても香ばしく、じゃがいもと豚肉の旨みとマッチし、あっさりといただけます。揚げたてはもちろんおいしいですが、時間がたってものりの風味が消えず、おいしくいただけるところにも感動です。
派手さはないけれど、どこか印象に残る風景が続く西伊豆。ゆっくりと海に吸いこまれていく夕陽、のどかな港の景色、風情ある町並み。誰もが心にしみる風景に「おかえり」と言われているような、ちょっと照れくさくも温かい空気の中、西伊豆の郷土食を堪能してみてください。心の中で「ただいま」って言いたくなります……今回はいつになく、ノスタルジックにまとめてみました。
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第5回 袋井宿「たまごふわふわ」 第6回 コロッケ祭り
第7回 清水もつカレー 第8回 静岡おでん
第9回 網代イカメンチ 第10回 磐田「おもろカレー」
第11回 稲取「肉チャーハン」 第12回 沼津VS三島 バーガー対決
第13回 御前崎 波乗りバーガー 第14回 きくがわガレット
Posted by eしずおかコラム at 12:00