2012年12月07日
第10回 磐田「おもろカレー」
みんな大好きカレーライス
チビっ子からおじいちゃん・おばあちゃんまで、日本中のみんなが大好きなカレーライス。全国各地でご当地グルメとして始動しているカレーもたくさんあります。福島県『安達太良カレー』、岐阜県『奥美濃カレー』、熊本県『山鹿薬師馬カレー』、石川県『金沢カレー』、秋田県『あいがけ神代カレー』などなど。『あいがけ神代カレー』は昔ながらの懐かしいカレーと、デミグラスソースをベースにした現代風カレーの2種類のルーがかかるのですが、「あいがけのあいはLOVE、あいがけのがけは命がけ」が合言葉だそうです。ステキ~!
そんなさまざまなご当地カレーがある中、名前のインパクトナンバーワンは、磐田の『おもろカレー』ではないでしょうか。世界のナベアツさんの「オモロ~!」は最近めっきり聞かなくなりましたけどね。
おもろって何ですか?
遠州では豚足料理のことを『おもろ』と呼び、砂糖や醤油で甘辛く煮込んだスタイルが磐田流。この地方の居酒屋さんでは定番のおつまみだそうです。なぜ『おもろ』なんておかしな呼び方をするようになったのか、諸説あるようですが、袋井のとある居酒屋さんが名付け親との説が有力。このお店の初代店主は肉の部位名に親しみのある名前を付けていて、沖縄に伝わる『おもろ草紙』という文献から発想し、豚足をおもろと命名したとのこと。沖縄の方言でおもろとは『歌』の意味があり、『思い』がその由来。歌や踊りに思いを込める沖縄県民、那覇新都心には公募により『おもろまち』と命名された地名もあります。沖縄では豚足を『てびち』と呼び、煮付けやおでんの具として日常的に食べられていますよね。つながっていないようでつながっている、遠く離れた二つの土地。豚足が結んだ何とも不思議な縁ですね。
食わず嫌いを克服
そろそろここで告白しますが、実は私、豚足が苦手……というよりも、食わず嫌いでした。見た目がどうもグロテスクで……。『おもろカレー』を前に、少しキンチョーしながらおそるおそる口にしました。骨がけっこうあるので、注意しながらゆっくり。ぷるんっとした食感と、ちょっとクセのある甘辛醤油味。そこにカレーのスパイシーさが重なって奥深い味を生み出しています。ほぼ初めてのおもろ体験。枯れ気味の肌にコラーゲンがじんわり効いているかも?!
カレーといえば海軍ですが、この海軍創始者の一人である赤松則良氏が磐田で暮らしていたことで、早い時期から磐田にはカレーが広まり、市民にも馴染みが深かったようです。現在『おもろカレー』は磐田市内のお店やららぽーと磐田などで食べられるほか、レトルト商品も販売されています。そしてなんと、六本木にある「カフェ フランジパニ」というお店でも提供中。なんでもオーナーが磐田出身の方だそうで。六本木なんて言葉にするだけでドキドキしてしまう私ですが、『おもろカレー』が大都会・東京(この表現もどうかと思いますが)を征服する日も近い!?
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第1回 富士宮やきそば 第2回 番外編 全国B級グルメスタジアムinエコパ
第3回 餃子対決 第4回 富士吉原つけナポリタン
第5回 袋井宿「たまごふわふわ」 第6回 コロッケ祭り
第7回 清水もつカレー 第8回 静岡おでん
第9回 網代イカメンチ 第10回 磐田「おもろカレー」
第11回 稲取「肉チャーハン」 第12回 沼津VS三島 バーガー対決
第13回 御前崎 波乗りバーガー 第14回 きくがわガレット
チビっ子からおじいちゃん・おばあちゃんまで、日本中のみんなが大好きなカレーライス。全国各地でご当地グルメとして始動しているカレーもたくさんあります。福島県『安達太良カレー』、岐阜県『奥美濃カレー』、熊本県『山鹿薬師馬カレー』、石川県『金沢カレー』、秋田県『あいがけ神代カレー』などなど。『あいがけ神代カレー』は昔ながらの懐かしいカレーと、デミグラスソースをベースにした現代風カレーの2種類のルーがかかるのですが、「あいがけのあいはLOVE、あいがけのがけは命がけ」が合言葉だそうです。ステキ~!
そんなさまざまなご当地カレーがある中、名前のインパクトナンバーワンは、磐田の『おもろカレー』ではないでしょうか。世界のナベアツさんの「オモロ~!」は最近めっきり聞かなくなりましたけどね。
おもろって何ですか?
遠州では豚足料理のことを『おもろ』と呼び、砂糖や醤油で甘辛く煮込んだスタイルが磐田流。この地方の居酒屋さんでは定番のおつまみだそうです。なぜ『おもろ』なんておかしな呼び方をするようになったのか、諸説あるようですが、袋井のとある居酒屋さんが名付け親との説が有力。このお店の初代店主は肉の部位名に親しみのある名前を付けていて、沖縄に伝わる『おもろ草紙』という文献から発想し、豚足をおもろと命名したとのこと。沖縄の方言でおもろとは『歌』の意味があり、『思い』がその由来。歌や踊りに思いを込める沖縄県民、那覇新都心には公募により『おもろまち』と命名された地名もあります。沖縄では豚足を『てびち』と呼び、煮付けやおでんの具として日常的に食べられていますよね。つながっていないようでつながっている、遠く離れた二つの土地。豚足が結んだ何とも不思議な縁ですね。
食わず嫌いを克服
そろそろここで告白しますが、実は私、豚足が苦手……というよりも、食わず嫌いでした。見た目がどうもグロテスクで……。『おもろカレー』を前に、少しキンチョーしながらおそるおそる口にしました。骨がけっこうあるので、注意しながらゆっくり。ぷるんっとした食感と、ちょっとクセのある甘辛醤油味。そこにカレーのスパイシーさが重なって奥深い味を生み出しています。ほぼ初めてのおもろ体験。枯れ気味の肌にコラーゲンがじんわり効いているかも?!
カレーといえば海軍ですが、この海軍創始者の一人である赤松則良氏が磐田で暮らしていたことで、早い時期から磐田にはカレーが広まり、市民にも馴染みが深かったようです。現在『おもろカレー』は磐田市内のお店やららぽーと磐田などで食べられるほか、レトルト商品も販売されています。そしてなんと、六本木にある「カフェ フランジパニ」というお店でも提供中。なんでもオーナーが磐田出身の方だそうで。六本木なんて言葉にするだけでドキドキしてしまう私ですが、『おもろカレー』が大都会・東京(この表現もどうかと思いますが)を征服する日も近い!?
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第1回 富士宮やきそば 第2回 番外編 全国B級グルメスタジアムinエコパ
第3回 餃子対決 第4回 富士吉原つけナポリタン
第5回 袋井宿「たまごふわふわ」 第6回 コロッケ祭り
第7回 清水もつカレー 第8回 静岡おでん
第9回 網代イカメンチ 第10回 磐田「おもろカレー」
第11回 稲取「肉チャーハン」 第12回 沼津VS三島 バーガー対決
第13回 御前崎 波乗りバーガー 第14回 きくがわガレット
Posted by eしずおかコラム at 12:00