2012年07月20日
第1回 富士宮やきそば
私が富士宮やきそばの存在を初めて知ったのは、今から7~8年前。テレビで、日本一のやきそばはどこ? のような番組をやっていて、たしか秋田の横手やきそばと対決して見事優勝し、本当にそんなにおいしいの? とちょっぴり疑いの目で見ていたものです。当時の私はまだ静岡に住んでおらず、富士宮が静岡県のどのあたりにあるのかさえ知らず…。なので初めて食べた富士宮やきそばは、スーパーで売られていた自分で作るタイプのものでした。
もともとやきそばは大好きで、よく自分で作ったり、お祭りの屋台で食べたり、カップやきそば(余談ですが、カップやきそばってまったく焼いていませんよね。茹でそばです)を食べたりしていました。でも、富士宮やきそばを食べた時、この麺のコシは何? この"肉カス"って何? この"削り粉"って何? 「おいしいおいしい」とガツガツほおばりながらも、私の中では『何何何???』のオンパレード。今までやきそばにマヨネーズなんかかけて食べていた自分を恥ずかしく感じてしまうほどの衝撃、それが富士宮やきそばとの初めての出会いでした。
削り粉の香ばしさとキャベツのシャキシャキ感が◎
富士宮やきそばとは何ぞや
ではここで、富士宮やきそばの基礎知識をご紹介。メイン食材である麺は、市内の3つの製麺会社で作られる水分の少ない麺で、このコシと歯応えは他のやきそばには見られない独特のもの。蒸した麺を強制的に冷やすことでコシを出しているため、手作業に頼る部分も多くとても手間がかかっています。
鉄板にしく油はラードを使うことが多く、具のキャベツは地場産のものにこだわっています。ラードを搾った後に残る肉カスを加え、最後に削り粉をかけます。この削り粉は静岡おでんでも使われる、静岡ならではのステキな名脇役ですね。
富士宮やきそば世界征服への野望
富士宮でやきそばを食べられるお店はなんと140件以上。鉄板焼き店、お好み焼き店、駄菓子屋さん、居酒屋、喫茶店…いろんなお店でいろんな味が楽しめます。でも、やきそば専門店というのはほとんどありません。鉄板一つの小さな小さなお店で、おばあちゃんお一人でやってらっしゃるお店も少なくありません。そもそも富士宮に鉄板焼き店が多いのは、戦後、女性が子育てや畑仕事をしながら自宅で内職的にできる商売だったから、キャベツやネギなどの地場野菜を手に入れやすかったから、浅間大社の祭りにやってくる露天商と関係が深かったから、などなど、さまざまな要因が重なりあって、独自に発展していったようです。
長い間、地域の人々に親しまれ、富士宮人の子どもの頃の思い出の中にも登場するあたたかい存在。そして、それを求めて全国から人々がやってくるという、富士宮やきそばのおそるべきパワー。
海外でイベントでの出店も増えている富士宮やきそば。
富士山静岡空港開港により、「フジノミヤヤキソバ」が世界共通語になるのも夢じゃない!?
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第1回 富士宮やきそば 第2回 番外編 全国B級グルメスタジアムinエコパ
第3回 餃子対決 第4回 富士吉原つけナポリタン
第5回 袋井宿「たまごふわふわ」 第6回 コロッケ祭り
第7回 清水もつカレー 第8回 静岡おでん
第9回 網代イカメンチ 第10回 磐田「おもろカレー」
第11回 稲取「肉チャーハン」 第12回 沼津VS三島 バーガー対決
第13回 御前崎 波乗りバーガー 第14回 きくがわガレット
もともとやきそばは大好きで、よく自分で作ったり、お祭りの屋台で食べたり、カップやきそば(余談ですが、カップやきそばってまったく焼いていませんよね。茹でそばです)を食べたりしていました。でも、富士宮やきそばを食べた時、この麺のコシは何? この"肉カス"って何? この"削り粉"って何? 「おいしいおいしい」とガツガツほおばりながらも、私の中では『何何何???』のオンパレード。今までやきそばにマヨネーズなんかかけて食べていた自分を恥ずかしく感じてしまうほどの衝撃、それが富士宮やきそばとの初めての出会いでした。
削り粉の香ばしさとキャベツのシャキシャキ感が◎
富士宮やきそばとは何ぞや
ではここで、富士宮やきそばの基礎知識をご紹介。メイン食材である麺は、市内の3つの製麺会社で作られる水分の少ない麺で、このコシと歯応えは他のやきそばには見られない独特のもの。蒸した麺を強制的に冷やすことでコシを出しているため、手作業に頼る部分も多くとても手間がかかっています。
鉄板にしく油はラードを使うことが多く、具のキャベツは地場産のものにこだわっています。ラードを搾った後に残る肉カスを加え、最後に削り粉をかけます。この削り粉は静岡おでんでも使われる、静岡ならではのステキな名脇役ですね。
富士宮やきそば世界征服への野望
富士宮でやきそばを食べられるお店はなんと140件以上。鉄板焼き店、お好み焼き店、駄菓子屋さん、居酒屋、喫茶店…いろんなお店でいろんな味が楽しめます。でも、やきそば専門店というのはほとんどありません。鉄板一つの小さな小さなお店で、おばあちゃんお一人でやってらっしゃるお店も少なくありません。そもそも富士宮に鉄板焼き店が多いのは、戦後、女性が子育てや畑仕事をしながら自宅で内職的にできる商売だったから、キャベツやネギなどの地場野菜を手に入れやすかったから、浅間大社の祭りにやってくる露天商と関係が深かったから、などなど、さまざまな要因が重なりあって、独自に発展していったようです。
長い間、地域の人々に親しまれ、富士宮人の子どもの頃の思い出の中にも登場するあたたかい存在。そして、それを求めて全国から人々がやってくるという、富士宮やきそばのおそるべきパワー。
海外でイベントでの出店も増えている富士宮やきそば。
富士山静岡空港開港により、「フジノミヤヤキソバ」が世界共通語になるのも夢じゃない!?
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第5回 袋井宿「たまごふわふわ」 第6回 コロッケ祭り
第7回 清水もつカレー 第8回 静岡おでん
第9回 網代イカメンチ 第10回 磐田「おもろカレー」
第11回 稲取「肉チャーハン」 第12回 沼津VS三島 バーガー対決
第13回 御前崎 波乗りバーガー 第14回 きくがわガレット
Posted by eしずおかコラム at 12:00